ジェネリック医薬品メーカーはなぜ不祥事を起こすのか その2

製薬会社は効率化が苦手

 さて、今日は品目数の多さが不正を生む理由について話します。

 結論から言うと、製薬会社は効率化が苦手なことが理由です。

 製薬会社は日局(日本薬局方)やGMP省令、ICHガイドラインなどによって縛られています。何か新しい薬を製造販売したいと思ったら、その製造方法を厚生労働省に届け出なければいけません。そして一度承認された製造方法はそう簡単には変えられないのです。その薬の需要が増えたからって勝手に今までより大容量の設備を使って大量生産するようなことは許されません。そのため、製造数量が増えたらまずは効率化ではなく、工場の稼働日を増やすなど力づくで解決しようとします。それが積み重なるとまず製造現場が限界を迎えます。そして生産計画に遅延が発生し、それを多くの部署が手順の省略などの不正によって無理やり取り戻そうとします。

 ジェネリックメーカーは経営がうまくいっていない会社ばかりで資金力が限られるため設備投資も満足にできず、非効率的な製造方法で多種多様な製品を作っているのです。そして、非効率的な製造方法で作っているから経営がうまくいかず改善する余裕がないという悪循環です。こんな状況では不正が起きるのは当然の結果と思います。(もちろん、私は不正を肯定しているわけではなく現状の問題を提起しているだけです。)

 ジェネリックメーカーの上層部が現場の悲鳴に目を向けず「売り上げ至上主義」に走ってしまった結果、日医工の問題が起こったとされています。

ジェネリック最大手の日医工、なぜ経営破綻に陥ったのか?売上至上主義の末路

ジェネリック最大手の日医工、なぜ経営破綻に陥ったのか?売上至上主義の末路 (biz-journal.jp)

 患者様の健康を守るためのジェネリックメーカーが売り上げに走って患者様の健康を危険に晒してしまうことは絶対に許されることではありません。日医工や小林化工の社員・役員も製薬会社に入社しようと決めた時は患者様を守るという志があったはずです。そのような人達が不正の片棒を担いでしまうことは非常に悲しいことです。

 明日はジェネリック業界の厳しい現状について書こうと思います。

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